日本国内で唯一、文部科学省から認定を受けている空手の技術団体です。
また、大正11年、沖縄より唐手(空手)を日本本土に初めて伝えた船越(富名腰)先生の技術体系を研究・継承している空手の団体です。

(公社)日本空手協会の沿革

日本空手協会は、昭和32年(1957年)に当時の文部省より「社団法人」として認可を受け、平成24年(2012年)3月21日付にて、「公益社団法人」として内閣総理大臣より改めて認定を受けました。

日本空手協会は、近代空手道の創始者である船越義珍先生のもとに、松涛館の主要な門弟たちが結集して、昭和24年(1949年)に設立されました。戦後の日本空手道復興の中心的存在であることから、「協会」という文字が使われ、「日本」という文字を入れて「日本空手協会」と命名されました。その目的は、「空手道の研究および指導によって技術の向上と普及を図り、国民の体育の向上と健全な武道精神の涵養に寄与すること」でした。

設立当初から、協会は独自の「研修生制度」を設け、2年間の指導者教育課程を修了した専門指導員を育成してきました。その成果は、国内はもとより海外各地への普及発展に大きく貢献し、設立以来の業績が高く評価されました。昭和32年(1957年)には、文部省より空手道団体初の、しかも唯一の「社団法人」として認可を受けました。

同年10月20日には、(社)日本空手協会の全国組織の総力を挙げて、「第1回全国空手道選手権大会」を開催しました。空手道の「形」と「組手」の試合化は、空手道界初の試みでしたが、大成功を収め、以後全世界で空手道の試合が行われるようになりました。第5回大会には、天皇陛下の御臨席を賜るほどの内容・規模となり、現在では全国に850支部を有する空手道公益法人として、ますますの活躍が期待されています。